ドル円一時155.95レベル、ドル高と円安の両面で買われる=ロンドン為替

著者:MINKABU PRESS
投稿:2024/05/09 19:34
ドル円一時155.95レベル、ドル高と円安の両面で買われる=ロンドン為替

 ロンドン序盤、ドル円は155.60付近から足元の155.95近辺まで、ほぼ一方通行で買われている。米債利回りの上昇がドル高圧力となったことに加えて、足元ではクロス円の上昇も伴っており、円売りも優勢。米債利回りは高止まりしているが、英MPCを控えてポンドドルが反発している。イベントを直前に控えたポジション調整が入っているようだ。また、この日は原油相場が堅調に推移しており、カナダドルなどが買われていることもクロス円の上昇につながっているようだ。

 ドル円上昇の根底には日米金利差相場の圧力が背景として指摘されそうだ。東京朝方には日銀主な意見(4月25-26日開催分)で、「金利のパスは市場で織り込まれているより高い可能性がある」「円安背景に基調的物価上昇の上振れ続けば正常化ペース速まる可能性十分ある」との内容があったことで、一時円買いが入ったが、すぐに戻した経緯がある。その後、植田日銀総裁は「原油価格や為替相場の今後の動向を注意して見ていく」「基調物価見通し通り上がっていけば緩和調整で利上げ可能」「急激な為替変動は日本経済にマイナスで望ましくない」と発言したが、円買い反応は特段みられなかった。口先介入的なコメントではのれんに腕押しのようだ。

USD/JPY 155.93 
EUR/JPY 167.39 GBP/JPY 194.83
EUR/USD 1.0735 GBP/USD 1.2494

このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。

配信元: みんかぶ(FX/為替)