木下 晃伸さんのブログ

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【投資脳のつくり方】中国は世界の方向性を占う重要な市場

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●【本日のニュース】/中国不動産市況に回復感
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中国全土で高級マンションを供給する中国海外発展など、不動産大手各社の4月の成約件数、成約額は前年同月の実績を大幅に上回った。


中国の不動産市場は昨年から減速。中国国家発展改革委員会が発表した主要70都市の不動産販売価格は、昨年12月から前年同月比でマイナスに転じた。
輸出型製造業が集積する深セン、広州などで下落が目立ち、香港や台湾系製造業の撤退が続く広東省では、新築マンションの投げ売りが続いていた。


これが4月以降、一転して動き始めている。同月の不動産販売価格は前年同月比1.1%のマイナスだったものの、前月比でプラスとなった。


(2009/05/25日経速報ニュースより一部抜粋)



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【ニュースの深層】中国は世界の方向性を占う重要な市場
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■いつもメールマガジンをお読みいただきありがとうございます。


経済アナリスト、木下晃伸です。



■昨年からずっとお伝えしてきたこと。それは、中国株は“北京五輪【後】こそ投資チャンス”ということでした。


そのため、すでに北京五輪前の昨年7月には中国を訪問、多くの識者とディスカッションを重ねていました。


また、昨年9月より、当メールマガジンの姉妹版「投資脳のつくり方~海外株バージョン~」を創刊、NNAニュース( http://news.nna.jp/ )の協力を得て中国情報を中心に、平日毎日更新でお送りしています。


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■その後、中国株は世界の株式市場の中でも大きく上昇を遂げ、世界恐慌を真っ先に突破している様を見て取ることができるでしょう。


しかし、中国株に投資をするかどうかも重要ですが、それ以上に重要なことは“中国情報に触れていなければ世界の情勢を読み解くことはできない”ということ。


思い返せば、今回の危機の発端となったのは、2007年2月末に起こった、上海発世界同時株安でした。


中国は、世界中に巡っている“リスクマネー”の流れを左右するほどの大きな存在になっていることを証明したニュース、と言えるでしょう。



■その中国で、不動産が復活しようとしている、というのは非常に大きなニュースと言えます。


バブルの形成にせよ、崩壊にせよ、必ず不動産は関わってきます。日本でもそうでした。今回のバブル崩壊でも、最も甚大な被害を被ったのは、やはり不動産業界だったのです。


一方、バブル崩壊から改善していくためにも、やはり不動産は復活させなければならない。不動産が回復基調に戻らなければ、景気が改善していくのは難しいと言わざるを得ないのです。



■そこでいま中国では、不動産投資信託REITを解禁しようとしています。


※「投資脳のつくり方~海外株バージョン~」(無料)よりニュース詳細は【2009/05/15「REITs、建設銀が国内初の取り扱い」】をご参照ください。

http://archive.mag2.com/000027183820090515100000000.html


日本の不動産投資信託の解禁は、1999年。それによって、不動産に大量のリスクマネーが流れ込み、不動産市場が回復、日本の景気も大きく改善していったのです。


同じことが中国で起ころうとしている。



■中国の不動産市場が回復することで、リスクマネーが再び息を吹き返してくることでしょう。


そのうち、欧米の金融機関も復活してくると、再びリスクマネーを大量に世界中にばらまくようになってきます。


折しも現在は、世界中がゼロ金利。かつて、円キャリートレードで、金利の安い資金を世界中にばらまいたような事態が、それこそ、世界規模で起ころうとしているのです。


もちろん、それは巡り巡って日本にもリスクマネーが流れ込むキッカケとなるでしょう。


中国の動向は、最終的に日本にも大きな影響があると考え、注意を払っておく必要があるのです。そして、もちろん、直接投資することも大いに魅力あることだと考えています。


(文責:木下晃伸 きのしたてるのぶ)

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