木下 晃伸さんのブログ

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ソニーに復活の狼煙が上がったか?

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● 【本日のニュース】/ウォークマンがiPodを逆転
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調査会社BCNが2日発表した2009年8月最終週(24~30日)の携帯音楽プレーヤーの販売台数シェアで、ソニーが米アップルを4年8カ月ぶりに上回り首位を獲得した。ソニーが43%、アップルが42.1%で0.9ポイントのわずかな差だが、ソニーの「ウォークマン」が長年トップを守ってきた「iPod」を逆転した。


(2009/09/02付日経速報ニュースより一部抜粋)


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【ニュースの深層】ソニーに復活の狼煙が上がったか?
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■いつもメールマガジンをお読みいただきありがとうございます。


経済アナリスト、木下晃伸です。



■ソニーがその名を世界に轟かせたのは携帯音楽プレーヤー「ウォークマン」であることに異論はないでしょう。その「ウォークマン」は08年度には700万台(世界シェア2位)を販売、09年7月1日には発売30周年を迎えました。


1979年7月にウォークマン1号機を発売してから2009年3月末までの累計販売台数は、3億8500万台。音楽を持ち運んでヘッドホンで聴くスタイルは新市場を生み、ソニーブランドを確立したのです。


そのウォークマン、復活の狼煙を上げようとしています。


調査会社BCNが2日発表した2009年8月最終週(24~30日)の携帯音楽プレーヤーの販売台数シェアで、ソニーが米アップルを4年8カ月ぶりに上回り首位を獲得したのです。


アップルは初代「iPod nano」を発売した直後の05年11月、6割弱のシェアを獲得。ソニーは1割弱で大差がついていたことを考えると、脅威的な上昇と言えるでしょう。



■私も職業上、こうした商品はすぐに手元に置いておきます。私はいまiPhoneを使って音楽も聴いていますが、最も違いが出るのはタッチパネルの操作性でしょう。


私が持っているソニー製のウォークマンは有機ELタイプですが、画面も非常に明るいことも特長ではないでしょうか。


製品別の販売台数シェアを見るとソニーは上位10機種うち6機種を占めています。製品ラインアップを拡充したソニーの戦略が奏功した格好になります。


ソニーは革新的な商品を作ってきました。そして、市場を作り上げてきました。しかし、いまは往年の輝きを失ってしまったようにも思えます。


それでも、ソニーは日本企業として希有な存在。ウォークマンの復活が起爆剤となり、ソニーに往年の輝きが戻るのであれば、株式市場は再びソニーに大きな期待を寄せることになると思います。


(文責:木下晃伸 きのしたてるのぶ)
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