木下 晃伸さんのブログ

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日本で苦戦していても、株価はどうか

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● 【本日のニュース】/高級ブランド日本で苦戦
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消費者の海外高級ブランド離れが進んでいる。高級雑貨や洋酒を扱う最大手の仏LVMHモエヘネシー・ルイヴィトンの日本での売上高(円ベース)が2009年1~6月期に前年同期比20%減に達するなど、各社は2ケタ前後のマイナス。販売不振は続くとみられ、店舗閉鎖や値下げの動きがさらに広がりそうだ。


(2009/09/10付日経速報ニュースより一部抜粋)


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【ニュースの深層】日本で苦戦していても、株価はどうか
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■いつもメールマガジンをお読みいただきありがとうございます。


経済アナリスト、木下晃伸です。



■日本の消費は一向に回復する兆しが見えてきません。それは、好調を維持してきた高級品販売にも現れています。


LVMHは日本では主力ブランド「ルイ・ヴィトン」の雑貨・衣料品で57店を展開するほか、高級洋酒などを扱う。右肩上がりで売り上げを伸ばしてきました。


が、08年の前年比10%減に続き、2009年1~6月期に前年同期比20%減と大幅な下落基調となっています。



■しかし、株価はどうでしょうか。


※LVMH Moet Hennessy Louis Vuitton SA (Public, EPA:MC)

http://www.google.com/finance?q=EPA%3AMC


実際には、リーマンショック水準にまで回復しています。


このように、実際のファンダメンタルズは悪化基調にあっても、株価は回復しているケースというのは予想以上に多いのです。


目の前に表れるニュースをそのままに見ていても見誤ります。ニュースはニュースとして素直に見ながら、株価はまた別の目で見る。株式投資においては、このバランスをどう取るかが重要であると考えます。


(文責:木下晃伸 きのしたてるのぶ)
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