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ギリシャでは、先に行なわれた議会の再選挙を受けて先週、第一党となった｢新民主主義党｣を中心とするサラマス政権が発足しました。サマラス政権は、EUなどから巨額の支援を受ける条件として進めてきた緊縮策を継続する姿勢を示す一方で、経済成長を促すには、緊縮策を一部緩和する必要もあるとして、その具体的な案を発表しました。そこで今日は、『・・財政再建達成期間の最低2年間の延長や公務員15万人のリストラの撤回を盛り込んだ。・・・』(時事通信配信)　これではまるで選挙で負けた反緊縮派のようですよね。確かに新政権は、再選挙で勝利したといえ反緊縮派との得票数の差はわずか、そのため連立政権を組閣せざるを得なかった訳ですが。今回連立した3党が合意した政策文書では「危機に対処し、成長への道を開き、欧州の一員およびユーロ加盟国としてのギリシャの立場をリスクにさらさずに支援策の条件を修正することが連立政権の目的」だそうです。今まさにリスクにさらされていると言う自覚が全く感じられませんよね。この論理は一体どのように理解すれば良いのでしょうか。国民性の違いでは説明できませんよね。借りたものは理屈抜きに返済、破産寸前のギリシャには、さらに大幅な緊縮を進めるしか方法はないのかも知れませんね。それにしても今回の発表は・・まさか先手必勝という訳ではないでしょうね。いずれにしても連立政権の真価がはっきりするまでに、それほどの時間は掛からなさそうですね。短命に終わらなければいいんですが・・・。


中川