kabukabumanさんのブログ
今中国で起こっている金融危機
サブプライム問題が表面化する前のことですが
欧米の大手金融機関は連結決算の対象から除外出来るペーパーカンパニーを設立し
シャドーバンキングを活用しては多額の資金を調達・運用したのは記憶に新しいところです。
結局これが世界的な金融危機の一因になった訳ですが
似た様なことが今中国で起こっていると考えれば良いと思います。
因みにシャドーバンキングとは投資銀行(証券会社)やヘッジファンド
その他証券化商品の運用会社などを指しますが
銀行に比べると金融当局の規制は遥かに緩く、実態も充分把握出来ていないのが実状だと思います。
ところで中国に於けるシャドーバンキングの規模は
昨年末時点で3兆7000億ドルに上るとみられていますが
同時期の名目GDPが8兆2270億ドルですから、対GDP比45%という巨大市場です。
そのシャドーバンキングの不良債権が拡大し
金融システムを崩壊させるリスクが高まっているにも関わらず実態が明確でないところに
市場心理が冷え込んでいる大きな原因があると思います。
またこの様な状況下でも金融引き締めの手を緩めない背景には
一説によると、習近平氏は不動産開発で儲けたり私利私欲のために賄賂を受け取る共産党員を
戒めたいという考えを持っており
こうした質素倹約に徹する指導者の意図を汲み取った中国人民銀行が
幾ら短期金利が上がろうともそれを緩めない姿勢を見せているのだとか。
ただこの問題は当分の間金融市場を揺るがし兼ねないだけに
ヘッジファンドの売り材料として利用される可能性は念頭に置いておくべきだと思います。
<中国版シャドーバンキング参考資料>
①http://www.newsweekjapan.jp/headlines/business/2013/06/103745.php
②http://sankei.jp.msn.com/world/news/130625/chn13062511080001-n1.htm
ところで今日の東京市場ですが、取り敢えずCME(13170円)に鞘寄せして始まると思いますが
買い一巡後は再び中国市場を気にした展開になるのではないでしょうか。
やはり上海総合指数が大きな節目である2000ptを回復するまでは予断を許しませんね。
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ずばり的中しましたね・・・
寄りでリカクしておけばよかった・・・
舞蹴さんコメント有難うございます。
私は取り敢えず金融・不動産だけは被害無しで逃げましたが
残りは含み損を抱えてホールドです。
テクニカル的には下げても12700円と考えており
そこまでは辛抱するつもりですが
それを下回る時は米・中・欧・新興国の何れかで異常事態が起こった時だと
思うので撤退も止むを得ないかと・・・(^_^;)