kabukabumanさんのブログ

最新一覧へ

« 前へ1460件目 / 全2192件次へ »
ブログ

カジノ法案の行方と課題

今通常国会でカジノ法案が審議されるかどうかは極めて微妙かも知れません。

主な理由としては

◇消費税増税の先送りに伴い予算案の審議に時間を要する可能性が高いこと

 労働派遣法改正、集団的自衛権を初めとする安保関連法案など、優先審議事項が多いこと

◇世論の60%以上がカジノ建設に反対の立場をとっており

 4月の統一地方選挙に向け、与党はカジノ法案の取り扱いに慎重にならざるを得ない


以上の理由から議員立法の今国会での審議は見送りとなる可能性が高いのではないでしょうか。


ただ様々な手続き上、同法法案が年内に可決されない限り

東京オリンピックまでにカジノを建設するのは困難だという見方もある様です。

従って法案成立までの残された時間はあまり無く

もし年内に可決されなければ、廃案の可能性がより高まるかも知れません。


因みに今回の法案には、日本人の立ち入りを制限する条項が盛り込まれるそうですが

仮に外国人専用カジノにすると、オリンピック以降の集客に不安が生じますし

日本人の立ち入りを無制限に許可してしまうと、既に推定500万人以上居ると言われる

ギャンブル依存症患者が益々増えるのではないかという世論の反発に遭うことは必至だと思います。


ここで参考になるのが韓国のカジノ事情です。

現在韓国にはカジノ施設が17か所ありますが、このうち韓国人が利用できるカジノは

「江原ランドカジノ」一か所に限られています。

しかも同カジノでは、ギャンブル依存症対策のために「江原ランド中毒ケアセンター」を設立し

賭博中毒者の対策を行っています。


具体的には

カジノと中毒ケアセンターが連携し、利用者の入場回数を逐一チェック。
入場者は、入場する際必ず身分証明書(住民登録証)を提示し登録される様になっています。

そして入場する度に記録が蓄積され、直近3か月の入場回数が合計30回を超えると

江原ランド中毒ケアセンターでカウンセリングを受けることが義務付けられています。


さらに、入場回数が1か月間に15日を超えると、その月は入場禁止措置が執られます。

従って、入場する度に発行される入場券には、自己管理のため当月の入場回数と

直近3か月の入場回数が印刷され、本人に提示される仕組みになっています。


ところが日本では、アルコール依存症の治療を行う専門施設はありますが(それでも少ない)

ギャンブル依存症は事実上野放し状態で、病気という認識は殆ど無いというのが実情です。

また世論が反対するもう一つの大きな理由は環境問題なので

原発ほどではないにしても、立地に関しては近隣住民の強い反発は避けられそうにありません。


一つ間違えば悪の温床になり兼ねないカジノ建設。

個人的に議員立法での実現はかなり困難ではないかと感じています。


それより株中毒のケア施設が出来たら早速入所したいと思います(。-∀-)ニヒ♪

コメントを書く
コメントを投稿するには、ログイン(無料会員登録)が必要です。