Q:移動平均線の短期と中期は何日を使えばよいのでしょうか?
A:私は、テクニカル指標を知る前(現場のディーラーたちが罫線などと軽視していた頃)から、為替や債券のディーリングを行ってきました。
その私が見ている転換点の見極めに近く、誰にでも同じものが見え、誤解の少ないのが、移動平均線のゴールデンクロス、デッドクロスです。もともと、参考にするだけのものですから、自分で簡単に計算できる単純移動平均線がいいと思います。
テクニカル指標は時間枠に関わらず使えます。週足、日足、時間足、分足と、どの時間枠の足でも、移動平均線は同じように使えます。
短い足は5本(1本は終値ですので、5本との間の、2、3、4本は引かなくとも知れるため)が、いいと思います。つまり、5本線がクロスするまで待たなくても、直近の終値である1や、直近とその前の終値の平均である2、直近とその前2本の終値の平均である3、直近とその前3本の終値の平均である4が、クロスしていると見なすことができ、それが転換点だと確認できれば動いていいのです。
長い足は13本か、21本です。13本ではダマシが多いと見れば、21本にして下さい。
移動平均線は、山越え確認、谷越え確認といった転換点の見極めに役立つ、いわば「補助輪」です。活かすためには乗り続けることが重要です。例えば、損を出しても問題にはならない金額で、実際に売買し、機能するかどうかを体験して下さい。若い頃の失敗は買ってでもしろと言われるように、そういった損失は将来の利益につながるのです。
ポイントは、移動平均線に「使われるのではなく」、転換点の見極めために、移動平均線を「使っている」という意識です。
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