◆ ドル円の上昇幅はわずか - 米利回りは上昇、ドル買いも顕著だが…
昨日発表された米経済指標も、“概ね好内容”となりました。
また東京タイムに流れた「パウエルFRB議長発言」も後押しとなり、「米早期利下げ観測」はさらに後退しています。
このため米10年債利回りは“1/25以来水準(4.17%)”へとさらに上昇する中、主要通貨に対しては“ドル買い”が進行しました。
ただ米雇用統計時に“2円超”の急騰を演じたこともあり、ドル円は“年初来高値更新(148.891円)”こそ見せたものの、その上昇幅はわずかなものに留まりました。
◆ すでに“巻き戻し”はある程度解消された…?
こうしてドル円は“堅調推移”ではあるものの、“上値の重さ”が目立ちつつあるのが実状といえます。
短期金融市場で見た「米3月利下げ」の確率は“15%程度”まで低下しており、見送りが既定路線となりつつあります。
このため“巻き戻し”はある程度解消されたと見られますが、ただ「米5月利下げ」に関してはまだ“60%前後”と過半数超を占めています。
このため“もう一段”は十分に期待されるところではありますが、ただ「次の一手は利下げ」という事実を踏まえれば、“巻き戻し”を超した動きは想定しづらい…?
また主だった米経済指標発表がすでに“通過済”とあっては、「米国発の材料」も期待しづらいところ…?
◆ 「日本発の材料」が飛び出すか…!?
「植田日銀総裁・衆院予算委員会出席」が予定されていますので、そこで「日本発の材料」が飛び出す可能性はゼロではありません。
ただそこで飛び出さなければ…?
本日に関しては。“下値は堅いが、上値は重い”を地で往く展開と見るべきかもしれませんね。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
150.775(23/11/17高値)
149.984(23/11/20高値、大台)
149.747(23/11/22-24高値、+2σ)
上値5:149.668(23/11/27高値)
上値4:149.590(ピボットハイブレイクアウト)
上値3:149.240(ピボット2ndレジスタンス)
上値2:149.000(大台、ピボット1stレジスタンス)
上値1:148.891(2/5高値《年初来高値》)
前営業日終値:148.687
下値1:148.517(+1σ)
下値2:148.265(2/5安値、ピボット1stサポート)
下値3:148.000(大台、ピボット2ndサポート)
下値4:147.747(2/1~2/5の38.2%押し、ピボットローブレイクアウト)
下値5:147.560(100日移動平均線)
147.394(2/1~2/5の50%押し、日足・一目均衡表転換線、20日/20週移動平均線)
147.041(2/1~2/5の61.8%押し、大台)
146.247(2/2安値)
146.076(日足・一目均衡表先行スパン上限、週足・一目均衡表基準線)
《10:25》
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