ポンド円は192円台で上下動 総選挙が英中銀の意思決定に影響を与える可能性はあるのか?=NY為替
きょうのポンド円は192円台での上下動に終始している。円買い介入への警戒感が高まっているものの、円売りを強める動きもない中、ポンド自体が軟調に推移しており、ポンド円も上値が重くなっている。しかし、21日線の上はしっかりと維持し、底堅さも堅持している状況。
英国では年内に総選挙が実施されると見られているが、総選挙が英中銀の意思決定に影響を与える可能性はあるのかという疑問が浮上する。過去の選挙前後の経験則を確認すると、政治は英中銀の行動にほとんど影響を与えていないことが示されている。どちらかと言えば逆に英中銀は金利の動きをファンダメンタルズに連動させるという政策ルールに通常よりも忠実に従う傾向があるという。
インフレもかつてよりは鈍化し、景気が低迷している現在、同じルールでは9月までに計0.50%ポイントの利下げを示唆している。英消費者物価指数(CPI)は今後数カ月で2%目標まで低下し、選挙が実施されるであろう年末の数カ月までそれに近い水準で推移すると予想されている。このような背景と世論調査が野党労働党の地滑り的勝利を示唆していることから、利下げを求める英中銀への政治的圧力は高まることも予想される。
実際、ハント財務相はすでに英中銀に期待することをほのめかしており「インフレが目標に近づけば、引き下げを検討する道が開ける」と述べていた。
GBP/JPY 192.31 USD/JPY 154.60 GBP/USD 1.2440
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
英国では年内に総選挙が実施されると見られているが、総選挙が英中銀の意思決定に影響を与える可能性はあるのかという疑問が浮上する。過去の選挙前後の経験則を確認すると、政治は英中銀の行動にほとんど影響を与えていないことが示されている。どちらかと言えば逆に英中銀は金利の動きをファンダメンタルズに連動させるという政策ルールに通常よりも忠実に従う傾向があるという。
インフレもかつてよりは鈍化し、景気が低迷している現在、同じルールでは9月までに計0.50%ポイントの利下げを示唆している。英消費者物価指数(CPI)は今後数カ月で2%目標まで低下し、選挙が実施されるであろう年末の数カ月までそれに近い水準で推移すると予想されている。このような背景と世論調査が野党労働党の地滑り的勝利を示唆していることから、利下げを求める英中銀への政治的圧力は高まることも予想される。
実際、ハント財務相はすでに英中銀に期待することをほのめかしており「インフレが目標に近づけば、引き下げを検討する道が開ける」と述べていた。
GBP/JPY 192.31 USD/JPY 154.60 GBP/USD 1.2440
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。
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