午前:債券サマリー 先物は続落、日銀会合の主な意見が影響
9日午前の債券市場で、先物中心限月6月限は続落。日銀が朝方公表した4月25~26日開催分の金融政策決定会合の主な意見を受け、早期の金融引き締めが意識された。
「円安を背景に基調的な物価上昇率の上振れが続く場合には、正常化のペースが速まる可能性は十分にある」「現状6兆円程度の毎月の長期国債買い入れを減額することは選択肢である」との意見があり、市場ではタカ派的な内容と受け止める向きが多かったもよう。また、日銀の植田和男総裁が8日の講演で「物価見通しが上振れたり、あるいは上振れリスクが大きくなった場合には、金利をより早めに調整していくことが適当になると考えられる」と述べたことも影響したようだった。債券先物は一時144円04銭まで軟化したあとは下げ渋ったが、前日の米長期債相場が下落(金利は上昇)していたこともあって戻りは限定的だった。
午前11時の先物6月限の終値は、前日比32銭安の144円24銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは一時0.920%に上昇し、その後は前日比0.035%上昇の0.910%で推移している。
出所:MINKABU PRESS
「円安を背景に基調的な物価上昇率の上振れが続く場合には、正常化のペースが速まる可能性は十分にある」「現状6兆円程度の毎月の長期国債買い入れを減額することは選択肢である」との意見があり、市場ではタカ派的な内容と受け止める向きが多かったもよう。また、日銀の植田和男総裁が8日の講演で「物価見通しが上振れたり、あるいは上振れリスクが大きくなった場合には、金利をより早めに調整していくことが適当になると考えられる」と述べたことも影響したようだった。債券先物は一時144円04銭まで軟化したあとは下げ渋ったが、前日の米長期債相場が下落(金利は上昇)していたこともあって戻りは限定的だった。
午前11時の先物6月限の終値は、前日比32銭安の144円24銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは一時0.920%に上昇し、その後は前日比0.035%上昇の0.910%で推移している。
出所:MINKABU PRESS
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