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RIZAP-G Research Memo(8):2024年3月期はchocoZAP事業の踊り場戦略で収益性改善が加速

配信元:フィスコ
投稿:2024/02/22 16:18
*16:18JST RIZAP-G Research Memo(8):2024年3月期はchocoZAP事業の踊り場戦略で収益性改善が加速 ■業績動向

3. 2024年3月期の業績見通し
RIZAPグループ<2928>の2024年3月期の業績見通しは、売上収益が172,000百万円(前期比7.2%増)、営業損失が1,800百万円(前期は4,505百万円の損失)、税引前当期損失が5,000百万円(同6,641百万円の損失)、親会社の所有者に帰属する当期損失が6,900百万円(同12,733百万円の損失)と、chocoZAP事業の黒字転換に伴い利益予想が上方修正された。

売上収益に関しては、chocoZAP事業における店舗拡大及び会員基盤増加により、大幅な増収を見込む。下期は新規出店を抑制し、“踊り場をつくる”戦略とする。出店数は上期550店に対して、下期341店と抑制した。この戦略はマシン故障率の改善や衛生面・管理面の改善の効果が見込まれる。出店抑制により会員数の伸びはやや減速するものの、2023年11月に100万人を突破した会員数は既に112万人(2024年2月)に到達しており堅調である。1店舗当たりの会員数は、当初計画477人(2022年9月)に対して843人(2024年2月)にまで上振れている。これはその後のサービスメニューの追加施策の効果が出たと考えられる。出店抑制に加えて、広告投資も足元では抑えめである。chocoZAPの事業モデルは、投資額が通常のトレーニングジムに比べて軽く、出店後5ヶ月前後で単月黒字化し、その後も会員数の増加に伴い利益が成長する。2024年3月期第3四半期以降の出店抑制により、既存店(出店後5ヶ月以内)の比率は78%に高まっており、2024年3月期第3四半期単独でのchocoZAP事業の営業黒字化となった。2024年3月期第4四半期も黒字化の流れは続くものと弊社は考えている。

同社では、2024年3月期も引き続き既存事業の収益成長による持続的成長に向けた経営基盤の構築を目指す。具体的には、グループ横断的なコスト最適化や業務合理化による固定費の削減、不採算店舗の高収益業態への転換や統廃合などを進める。さらに、資産流動化施策の推進、周辺事業の売却、及びグループ全体の財務管理体制の強化等により、事業活動に必要な資金を確保するための施策を講じる計画である。

chocoZAP事業が、2023年11月度より月次黒字化しており、修正計画をしっかり達成してくるものと弊社では考えている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)

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配信元: フィスコ
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