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[日本ユニコムコールセンターsupportコース取引さん]

【欧州債務危機不安再び高まる】
世界経済の重しとなっている欧州で再び不安が高まっている。ギリシャに次いで、スペインも主要銀行の不良債権問題が深刻化し、ユーロ圏から最大1,000億ユーロの支援を受ける事が先月に決まった。欧州連合（EU）や国際通貨基金（IMF）が厳しく財政監視するギリシャ型支援とは異なり、政府経由では無く、直接に銀行に資金を注入する方式を勝ち取ったスペインではあるが、不安は払拭される事無くむしろ拡大している。10年物国債の利回りは危機水準の7％を超え、政府資金繰りは困難になって来ている。そんな中で、ラホイ政権は昨年12月の発足以来、3度目となる財政緊縮策を発表した。この緊縮策に公務員の冬のボーナス廃止が盛り込まれた事で、政府は銀行救済のツケを我々に回したと猛反発し、16日にはマドリードやバレンシアなど各地で抗議デモが行われた。まるでギリシャ状態である。
また欧州では、国際的な基準金利である。「ロンドン銀行間取引金利（LIBOR）」の不正操作問題で、複数の大手銀行がデリバティブ（金融派生商品）を使って不当な利益を上げていた疑いが出ている。大手銀行は通貨や期間を絞り込んでうえで、虚偽の申告を繰り返してLIBORを有利な水準に誘導した疑いがもたれている。不正操作には英銀バークレイズに加えて、ドイツやスイスなどの銀行の関与も疑われている。この様に欧州では次々と問題が発生し、まだまだ世界経済の重しとなりそうである。ユーロ圏の優等生のドイツだけでは支えきれない。ユーロは崩壊へと向かっているのか？

池末